Windows10のクリーンインストールから起動の検証
一般的な環境として以下で検証しました。
エディションは、「Windows10 Home」
64ビット版。
バージョンは、現地点で最新の「Fall Creators Update」。
クリーンインストールからの検証です。
何で失敗してるかを確認するためにあえていろいろなエラーを出しながら進めてみます。
Windows10インストール直後
アスカ見参をインストール
インストーラーの選択肢はすべて変更せず、インストール先のフォルダも既定のままで
C:\Program Files (x86)\CHUNSOFT\AsukaPC
としました。
※パスの区切り文字の「¥」が「\」(説明用に全角で書いています)に見えたりするのはフォントによって表示が違うだけで同じ文字です。
何も考えずに起動してみる
普通に起動してみると、DirectPlay のインストールを促されます。
DirectPlay はネットワーク接続を使用する機能です。
以前のアスカ見参はネットワーク接続する機能があったため必要と出ますが、実際には使用しないのでインストールしなくても起動できます。
ですが毎回出るのでスキップが手間に感じるならインストールしてもよいかと思います。
一度インストールすれば以後でなくなります。
上記の続きが実行されると次はWindowsのバージョンのチェックが行われ結果エラーとなり起動しません。
これは過去のWindowsでしか起動しないようにチェックされているからですが、ショートカットから呼び出される初めのプログラムはWindowsのバージョンをチェックしたのち本体のプログラムをよびだしているだけのようですので、本体のプログラムを直接呼び出すようにショートカットを変更します。
(互換モードでも回避することはできます。ウィンドウスタイルが変わるのが気にならなければですが。)
ショートカットの変更
ショートカットのプロパティを開くためにスタートメニューから「Chunsoft」の中の「女剣士アスカ見参!」を右クリックしてファイルの場所を開きます。
ショートカットのフォルダが開きますので、ショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
ショートカットのプロパティのダイアログが開いたら、「リンク先」を変更します。
変更前の値
"C:\Program Files (x86)\CHUNSOFT\AsukaPC\loader.exe"
この値の最後の「loader.exe」を「
asfpc.exe」に変更してOKをクリックします。
変更後の値
"C:\Program Files (x86)\CHUNSOFT\AsukaPC\asfpc.exe"
OKを押すと変更するために管理者権限を要求されます。
これはインストーラーが設定したショートカットを変更することになるため要求されています。
続行を押して変更します。
これで以降はWindowsのバージョンチェックで起動しない現象は回避できます。
一度起動してみる
ショートカットを変更したのでWindowsバージョンのチェックはなくなっています。
ですが起動できません。
これが有名なSafeDiscのチェックに失敗した場合に出るメッセージですがメッセージの内容に意味はなく管理者権限で実行しても変わらず同じエラーが出ます。
※管理者権限とメッセージには出ますが、アスカ見参を起動するために管理者権限は不要です。
AsukaPlusを追加
Asfpcのあるフォルダに配置します。
Program Files (x86) 配下に置くため、管理者権限を要求されます。
起動してみる
AsukaPlusが使用しているランタイムがインストールされていないので起動に失敗します。
※Visual Studio 2013 を使用して作ったために必要となっています。
Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストール
OSが64bitでも間違えなくx86版(32bit版)をインストールします。
ファイル名は「vcredist_x86.exe」です。
※最新版はランタイムを不要にするよう設定を変更しましたのでこの作業は不要です。
起動してみる
AsukaPlusはオフラインパッチ後のバージョン1.7.0.0を対象としますが、オフラインパッチを当てずに起動できない方が結構いたのでエラーメッセージを追加しました。
オフラインパッチをインストールする
オフラインパッチをダウンロードしてインストールします。
ファイル名は「AsfPCN1800.exe」です。
インストールが完了すると、
AsfPc.exeのファイルバージョンが1.7.0.0になります。
※たぶん1.8.0.0にするつもりだったけどオフラインパッチが間違えてると思います。
起動してみる
管理者権限での起動や、互換モードでの起動は不要です。
特に管理者権限は不要なのに管理者権限で起動することはセキュリティリスクを増やすだけですのでやめましょう。
知らない方向けに管理者権限が必要と書かれているページが多すぎるので気を付けましょう。
セーブデータのフォルダ
アスカ見参はかなり過去のゲームのため、インストールフォルダにセーブデータなどを作る仕様となっています。
ですがWindowsVista以降は、UAC(ユーザーアクセスコントロール)の機能によってインストールしたファイルを誤って壊されないように、管理者権限がないとProgramフォルダ
C:\Program Files や C:\Program Files (x86)
に書き込めない仕様に変更されました。
※普通のフォルダにインストールした場合は普通に書き込まれます。
そのため管理者権限で起動した場合はインストールフォルダにセーブデータが作成されますが、管理者権限でない場合はプログラムがインストールフォルダに書き込もうとしてもOSが代替えのフォルダに書き込む仕様となっています。
元のフォルダのパスが以下の場合
C:\Program Files (x86)\CHUNSOFT\AsukaPC
以下のパスに置き換えて処理されます。
C:\Users\(ここはユーザ名)\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\CHUNSOFT\AsukaPC
AppDataが隠しファイルとなっているため、隠しファイルを表示するか直接パスを入力して移動する必要があります。
通常セーブファイルを見る必要はないですが、バックアップ時などのため覚えておくとよいかと思います。
インストールフォルダにデータや設定ファイルを作ってしまうような過去のソフトは、Programフォルダにインストールせず、普通のフォルダにインストールして運用するほうが楽です。例えばCドライブにフォルダを作って
C:\Game\CHUNSOFT\AsukaPC
のようなインストール先にしておけば、 UACによる書き込み保護はないため普通にインストールフォルダに書き込まれるので、どっちか言うとこの対応のほうが楽です。
DirectXについて
過去のバージョンのWindows10は、新しいDirectXを使ってほしかったのかDirectX8はインストールされていませんでしたが、クレームが多かったのか途中のバージョンから初めからインストールされているようです。
あまりないかもしれないですが、過去のバージョンのWindows10を使ってる方はDirectX9(DirectX8が含まれている)のインストールが必要になるかもしれないです。